単語帳風の採用ツールを作成
- 担当範囲
- 採用ブランディング/コピーライティング
- 制作期間
- 3ヶ月
- CD 恩田貴行(ランニングホームラン)
- DR.C 寺本涼馬(ランニングホームラン)
- D 岡田和朗(ありがとう)
ABOUT CLIENT
レンタル のニッケン(以下 ニッケン)は、建設機械を中心に橋梁・鉄道工事機械やイベント商品等、100万点を超える商品を取り扱うレンタル会社です。また、自社商品の開発・製造・販売も行なっているのが特徴です。
NEEDS
そんなニッケンが抱えていた悩みが、合同企業説明会における集客。 というのも、メインのレンタル事業はBtoBであるため、学生への認知度が高いとは言えない状況だったのです。 他社と差別化しながら興味関心を持たせ、着席を促すにはどうすればいいのか頭を悩ませていました。
CONCEPT
コンセプトは、「ニッケンのニンゲン」。
一般的なチラシを作り、配布するだけでは認知獲得や着席率の向上が見込めません。 そこで、会場内で思わず手に取りたくなるような印象的なデザインのツールであること、そして見た目だけにこだわるのではなく、ニッケンらしさをしっかりと表現することを軸にお客様へのヒアリングを行い、1ヶ月ほどアイディアを提案してはフィードバックをもらう日々を続け、共に企画を練り上げていきました。
その中で注目したのが、ニッケン独自のビジネスネーム制度。芸能人における芸名のように、仕事を行う際は本名とは別にビジネスネームを用いるというものです。社内での呼称だけにとどまらず、社外に対してもビジネスネームを用いており、名刺にもビジネスネームを印刷するという徹底ぶり。 このビジネスネーム制度には、オンとオフをしっかりと分けて、どちらも充実させてほしい。入社時に自ら命名した理由や思いを忘れずに仕事に取り組んでほしい。会社はあくまで舞台で、社員には主役になりきって活躍してほしいといったニッケンらしい想いが反映されていることがヒアリングから分かりました。 そこで、ニッケンで働く人たちについて知ってもらおうという想いを込めて「ニッケンのニンゲン」というコンセプトを打ち立て、ビジネスネーム制度を活用したツールを作成することにしました。
SOLUTION
では、ビジネスネームという制度をどうツールに落とし込むか。制度自体がとてもユニークなため、奇抜な見せ方をしなくてもビジネスネームをわかりやすく伝えることができれば、他社と差別化はできるはず。初対面の人に最もわかりやすく伝えるには、普段の仕事上と同様に名刺にして渡すことではないか。そう考え、実際に使用している名刺を模した単語帳を作成することにしました。
ここまで決まれば、あとはスムーズでした。デザインは、コーポレートカラーを活かしながらも目を引く色合いを意識。実際の名刺と同様のサイズにするだけでなく、表面はほぼ実際の記載内容を踏襲することでリアリティーを持たせました。裏面には命名理由を書くことで、どんな想いで働く人達が集まっているのか伝えています。最終頁には、自分のビジネスネームをつけてみようというワークを通じて、入社後の自分の姿を想起させつつ、どんな想いを持ってお客様に向き合おうかと考えさせるギミックも施しました。
試験勉強等でよく使用する単語帳のようなリング綴じを採用しており、次年度以降の修正や内容追加も容易。実際に在籍する社員のビジネスネームを使用しているため、説明会や懇談会、面接等で該当社員をアテンドすれば、学生と距離感の近いコミュニケーションをとる助けにも。他社とは一線を画した外見と内容、実利性を兼ね備えたツールを制作することができました。