大清は、大正12年（1923年）に創業した管工機材関連機器の専門商社です。2023年に100周年を迎えた同社は、水や空気など「モノが流れるところ」に必要なあらゆる部品を扱っています。管工機材関連機器：管継手、バルブ、ポンプ、水道用品、ボイラー用品、自動制御機器、熱管理機器、配管工具、各種計器、住宅設備機器など、小さなネジから大きな機器まで、3,000を超える商品の在庫を持っていることが強み。 さらに、長年積み上げてきた実績によって、数多くのお客様や取引先様から厚い信頼を寄せられています。発注の電話があった際には、社名や名前を聞かずとも声だけで対応できるベテラン社員が多くいるほど。数十年以上ものお付き合いを続けているお客様もいらっしゃいます。

その一方で、新規顧客開拓やノウハウの属人化、若手不足などさまざまな課題に頭を悩ませていました。次の100年も成長していくためには、これまで築き上げてきた実績や関係性を大切にしながら、新たな市場を開拓していくための大きな改革が必要不可欠。その第一歩として、全員の気持ちを一つにまとめ、同じ方向に向かっていくためのMVV策定プロジェクトが始まりました。プロジェクトを進める上で何よりも大切にしたのは、経営層の一存ではなく全員の声に耳を傾け、一丸となって取り組むこと。その背景には、100年間変わらずに大切にしてきた「人」への強い思いがありました。「自分のため、家族のため、会社のため。この順番で仕事をしろ。」創業当初から受け継がれてきた信念に則り、全員で同じ方向へ進んでいくための確固たるMVVを策定することを決意。その思いに、ギフトとランニングホームランが伴走させていただくことになりました。

策定したMVVは、

MISSION
期待の先に踏み込み、新しい流れをつくる

VALUE
早さと正確さに執着する
本質にこだわり、最後までやり抜く
個の強みを、組織の武器に
一人ひとりが、前のめりな挑戦を
いつもサプライズを届ける

VISION
あたりまえの豊かさを広げ、未来へ繋ぐ

担当者様との打ち合わせを重ねてプロジェクトの目的や進め方を丁寧にすり合わせた上で、社長や管理職を中心としたキーマンヒアリング（全8名）と現場で働く社員を中心としたプロジェクトメンバーへのヒアリング（全7名）を丸2日かけて対面で実施。同時に全社へのオンラインアンケートを行い、大清らしさや歴史、強みや弱み、課題感を詳細に把握していきました。社員の方々の声をもとにMISSIONとVISIONの骨子を作成し、VALUEはプロジェクトメンバーとの対面ワークショップ（全2回）を通じて策定。オンラインでも何度もディスカッションを重ね、言葉を磨き上げていきました。

「社員一丸となって」という言葉のとおり、全社員を巻き込んだ一大プロジェクトとなった今回のMVV策定。完成後、担当者の方々からいただいた感謝の言葉に、思わず私たちも胸が熱くなりました。全社に向けた経営方針発表会でMVVを発表した際には、プロジェクトメンバーがそれぞれVALUEを一人一つずつ発表し、会場では社長が涙するシーンもあったそう。現在は「PROJECT ONE」と題して、MVVを浸透するための施策を検討しており、引き続き伴走させていただいております。