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WAZAIKI
PROJECT・SERVICE BRANDING / PLANNING・CONCEPT MAKE / COPYWRITING / DESIGN
OUTLINE
担当範囲 
コピーライティング/プロジェクトブランディング/クリエイティブ
制作期間 
約半年
URL
https://wazaiki-niigata.com/
CREDIT
  • D:今岡 幸司
  • C/DIR:恩田 貴行
  • CD:深澤 了

深刻な職人不足を乗り越えるために

立ち上がったブランディングプロジェクト。

WAZAIKIは新潟のゼネコン、小野組さんからの相談で始まったブランディングプロジェクト。一企業としての悩みを越えた、社会的課題「職人の減少」を解消したいとの想いから始まりました。左官でも配管工でもオペレーターでも。全ての業種において建設業界では人手不足。職人たちの平均年齢は年々上昇し、今や50代に突入していると言います。数年先、数十年先では公共工事もままならないレベルになってしまうことを危惧され、当プロジェクトは立ち上がりました。

 

世界に誇る技を途絶えさせたくない、

そんな想いからコンセプトへ着手。

WAZAIKIを立ち上げたきっかけは、単に小野組の職人不足を解消したいという想いだけではありません。そこには、世界最高峰と言われる“日本の建設技術’をいかに次代に残していくかというミッションもありました。最高峰と言われる所以のひとつに、小野組の社長からこんな話を伺いました。それは東南アジアで施工された大型陸橋の建設プロジェクト。施工する橋は2本あり、1本を日本のゼネコンが、もう1本を工業大国として有名なドイツのゼネコンが担当したそうです。しかし、作業員まで東南アジアに派遣するわけにはいきませんから、作業員の多くは現地にて募る仕組みでスタートしました。すると、現地の作業員の応募は日本のゼネコンチームに殺到したそうです。

 

築き上げてきた経験が、信頼を生む。

一般的に、橋は両端から同時に作り始めて、真ん中部分で繋げます。しかし、計算のズレや施工ミスによって端と端のズレが顕著に出てしまう場合があるそうです。もちろんズレが生じてしまった場合は、作り直す手間が余分にかかってしまいます。1週間で終わるはずの仕事が10日かかってしまうこともあるそうです。しかし、日本の橋は計画通りズレなく収まるのです。指揮官の下、作業員全員が計画通り緻密な作業を積み重ねた結果、得られたものだと言えます。それが、現地の作業員さんたちが真っ先に日本ゼネコンに応募した理由でした。

 

磨きあげた日本の技を守るために。

私たちが今できること。

世界から信頼がおかれる、日本の技は最初からあった訳ではありません。長い間磨き続け、今に受け継がれているもの。しかし、今後日本から職人がいなくなってしまえば、この技術も失われてしまう危険があります。世界に誇る日本の技術力を失わせたくない。その想いから、生まれたメッセージが「世界に誇る技を、途切れさせるな。」でした。東日本大震災のエピソードと共に、WAZAIKIプロジェクトに込めた思いを紹介する1ページとなりました。

職人の醍醐味に迫る。

コンセプトキャッチは「生涯技で生きていく」。

職人を増やすためには、この仕事の良さをいかに知ってもらうかが課題でした。そもそも職人の良さとはなんだろう。コンセプトを明確にするため、実際に自分たちの目で確かめるべく現場に赴き、インタビューを行いました。すると、すぐにインタビューすることでしか見えなかった事実がありました。それは“一度、職人を辞めたものの、数年後にまた戻ってくる人が多い”という点。職人を辞め、違う職についても「なんだか自分の好きな仕事ではない」「気持ちのいい仕事ではない」「上司が尊敬できない」と気づき戻ってくるそうです。現場で汗を流すこと。年代関係なく肩を揃えて、1つのものを作ること。何か1つの技術をずっと高めていくこと。他では得られない“やりがい”がこの世界に詰まっていることに気づき、皆戻ってくるのだそうです。私たちは、仕事に対する想いや信念こそが職人の醍醐味であり、日本の技術を世界最高峰に至らしめた理由であると判断し、「生涯技で生きていく」という言葉をコンセプトキャッチに設定しました。

職人に必要なものは、まず第一に礼儀。

その心得を示した「職人の心得、十か条。」

しかし、どんなに職人が優れた仕事をしていたとしても、世の中の人がその事実を知らないのであれば業界の発展は望めません。職人の良さを伝えるために、効果的なアプローチ方法とは何か。まず作ったのがサイト上のコンテンツ「職人の心得、10カ条」。現場では、様々な業種の職人が1つの建築物を作るために力を合わせています。たとえ技、知識があっても人と協調し合えなければ1人前の職人にはなり得ないのです。挨拶をする、整理整頓を行う、失敗を恐れない。日常生活の基本とも言える、人間力が職人として必要なのだといいます。そんな心得を実体を誰にでもわかるやさしい言葉で作成しました。そして、どんな職種であろうとこの十か条さえ守っていれば、恐ろしい(と思われがちな)棟梁や職人たちから叱責されることもないことを伝えていきました。

一般人が知らない建設現場の日常に焦点を当てる。

職人技術の繊細さ。秘められた誇りとやりがい。

知られざる世界をもっと多くの人に知ってほしい。

ケンセツ職人の仕事内容をどれほどご存じでしょうか。おそらく多くの一般人は「型枠大工」「アスファルトフィニッシャー」の仕事を詳細に理解しているわけではないと思います。工事現場は一般人が立ち入れない場所。その職種を理解しなくては、誰もやりたいと思うこともないでしょう。そこで作成したのが職種理解を高めるパンフレットです。

建設業に携わる様々な職種と仕事内容。そして、それぞれのやりがい。日々、職人がどんなことを考え仕事に励んでいるのか。彼等は将来どんなことを想像しているのか。リアルな職人の働き方をインタビューしています。建物や道路、自分たちが作ったものの比較対象もどこにでもある。職人が見れば、その作り手の腕はわかってしまうそう。他の職人に下手だと思われたくない。だからこそ、プライドを持って細かいところまで完成度の高さを追求している。そんな知られざる仕事の奥深さを知ってもらうため、赤裸々に実情を語っていただきました。

コンセプトサイトでは、求人機能も実装。

単なるブランドサイトという立ち位置ではなく、直接的に人材難解決への道筋となるようにコンセプトサイト内で職種検索を可能にしました。また、その掲載費用も無料にし、一人でも多くの方がこの仕事に就くきっかけを得られるようサイトを設計しています。